マーラー:交響曲第4番ト長調 クレンペラー/フィルハーモニアo.
のだめカンタービレ に登場するシュトレーゼマンの
モデルはオットー・クレンペラーでしょうか
無類の女好きで破天荒なその生涯には
何度も地獄を見ているようですが
戦争中だったからこそのし上がれたのかもしれません
クレンペラーのマーラーといえば
超スローテンポの7番が有名ですが
この4番はそれほどでもなく
第3楽章などは他の人よりも速いくらい
そのかわり第1楽章が遅めなので
第1楽章と第3楽章の演奏時間がほとんど同じくらい
第1楽章はかなりゆっくり始まります。
17:59 なので遅いと言えば遅いのですが
別にアレグロとは書いてないんです
第2楽章は 9:58 変にグロテスクさを強調せず
心地よく自然に流していく
そして第3楽章はなんと18:08
驚くほど快調なテンポで流れていきます
この世の中にこそ天国はあるんだと言わんばかり
第4楽章の独唱はエリザベート・シュワルツコップ
クレンペラーはマーラーの直接の弟子なんですが
1番も5番も録音していないようで
師匠の曲だろうと糞曲は糞曲 というスタンスだったみたいです
どちらも現在は人気曲になっているのが皮肉
2番と9番は名演としての評価が高く
7番もスローテンポで話題になりますが
この4番は比較的地味ながら個性的な名演だと思います。
補足:マーラーの4番はよく 大いなる喜びへの讃歌 と呼ばれることがあり
ブログタイトルの 大いなる夏焼雅への讃歌 もここからとっています