実録 2人だけの朝
このことはずっと心の中にしまっておくつもりでした。
しかしいずれなんらかの形でわかってしまうのなら
それはファンクラブのツアーの出発の日でした。
決して安くはない金額
慣れない外国への旅行
かなり迷いましたが
パスポートを取り その日を待っていました。
しかし
極度の緊張がとんでもない事態をひきおこしました。
詳しくは書けませんが
体調が激変したのです。
よくあることかもしれませんがタイミングが最悪でした。
結局間に合いませんでした。
もう 娘。たちは南の島に・・・・・
そのとき
信じられない人がそこにいました。
絵里ちゃん なんでここにいるの?
絵里: 私 大学に行くことにしたの
だから明日から冬期講習受けなきゃいけないんで
ツアーは 学校行事で欠席 ってことになったの
そうか 今夜は誕生日だし1日早いイブを2人で過ごそうか
こうして2人だけの朝を迎えた
絵里: 元気みたいだね もう1回
あ 体が熱いよ それになんかまぶしい
まぶしい朝の光がさしこむ
そこには見慣れたいつもの風景があった
時計は5時43分
今日も暑い日になりそうだと思った。