午後4時の滑車神経

ハロヲタのための24のガヴォット第4番ト長調 滑車神経午前4時

雅没徒のフォークな日々

1972年から1977年くらいまでが
いちばん ”フォークな日々”だったような気がする。
吉田拓郎井上陽水に影響されてギターをはじめ
たくさん曲を書いたのがこのころ
曲はすぐに書けるようになるけれど
詩のほうはなかなか説得力のあるものが書けない。
人生経験が薄いから ともいえるが
さりとて人生経験が豊富だからといって
いい詩が書けるわけでもないと思う。
やはり詩のほうはある程度才能がいるんだと思う。

1972年のバイタリスフォークフェスティバルで
強い衝撃を受けたのが
RCサクセションの ”言論の自由” という曲
すでに何回もいろんなとことで紹介してきたけど



♪学校にいるときには それは許された
 卒業したら それは通じなかった
 本当のことなんか言えない
 本当のことなんか言えない
 言えば殺される。

言論の自由は法律的には保証されているけれど
法的には保証されていない。

法律的には保証されているから
何を言っても逮捕されることはないけれど
様々な不利益がふりかかってくる

実際 このとき歌ったRCサクセションがMCで
”私はブラバスを使っております” と発言して
業界から干されてしまったことで
歌詞の内容を身をもって示した形になった。

あれから30年以上たって
言論 は ネット上にも広がった
様々なトラブルがやっぱり起きている

ネット上には直接のコミュニケーション以上に
言論の自由が制限されているのが現実らしい

戦後の社会に法律としての治安維持法はないけれど
法としての治安維持法は存在するらしい。


このころ吉田拓郎が言ってた言葉に
”見出し人間” というのがあります。
見出しを見ただけで
すべてを理解したかのようにふるまう人間
残念ながら現在でもたくさんいます。
というよりあのころより増えている気がします。

ほんの一部の言動から
その人のすべてを決めつけてしまう

どうしてそんなにレッテルを貼りたがるのか



  ♪理屈ばかりをブラ下げて
首が飛んでも血も出まい
   言葉をみんな食い荒らし 
知識だけがまかりとおる

      
これは吉田拓郎の ”今はまだ人生を語らず” に
収録されていた ”知識” という曲です。

学問というものはすればするほど
自分がいかに何も知らなかったかがわかってくるはずで
本気で学問をしてきた人はたいてい謙虚になります。
聞きかじりの知識で威張っている人は
何も知らないだけでなく、傲慢な人が多い

   ♪自由を語るな不自由な顔で 
君は若いと言うつもりかい
    年功序列は古いなどと 
看板だけの知識人よ


傲慢なうえに頑固な人はさらにたちが悪いし
さらに自分勝手で融通のきかない人

多いんですよ まったく