午後4時の滑車神経

ハロヲタのための24のガヴォット第4番ト長調 滑車神経午前4時

ニューミュージックという名の昔の音楽

miyabi0042005-09-27

ニューミュージック という言葉がある。
70年代後半から80年代にかけて
いわゆる 歌謡曲 の対義語としてさかんに使われた
具体的にはユーミン以降のポップス化したフォークをさすようで
広義には吉田拓郎井上陽水
中島みゆきなども含まれるようだ。

しかし21世紀のリスナーからすれば
謡曲とどう違うのかわからない という

謡曲に対するアンチとして広まっていった
ニューミュージック(当時) が
21世紀のリスナーからは歌謡曲と同類の音楽 とみなされている

もちろん今では 歌謡曲 という言葉にマイナスイメージはない

だが当時は違った
謡曲=資本主義を代表する体制派の音楽
といった強烈なマイナスイメージがあって
謡曲を聴く保守派=殲滅すべきブルジョアの手先
みたいなイメージがあった

ところが70年代末期からいわゆるニューミュージックの歌謡曲
(客観的に見ればニューミュージックが市民権を得ていった)
および歌謡曲のニューミュージック化
(売れなくては話にならないからニューミュージック畑の人に作品を依頼する)
が同時に起こり 両者の垣根はしだいになくなっていった

同時に70年代後半にはイデオロギー論争そのものが下火になり
とにかく楽しんだらええがや みたいな風潮が支配していく

まぁそんなことはともかくとして
70年代から80年代にかけて生みだされた曲の中には
このまま埋もれさせるには惜しい曲がそれこそゴマンとある
ぜひとも積極的にカバーして21世紀のリスナーに紹介してほしい。

もう少し続けると
70年代くらいまでアイドルの歌う曲は
いわゆる 歌謡曲 とみなされていて
謡曲畑の人たちが作曲していた
(とはいっても60年代にGSなどをやってた人も多い)

ところが80年代にはいるころから
ニューミュージック畑の人たちが
アイドルのアルバム製作(曲作りやミュージシャンとして)に
積極的にかかわるようになってきた
それによってシングル中心だったアイドルのセールス戦略が
アルバム中心(とまではいかないかも)に展開するようになった
80年代前半にアイドルポップスの名曲が
数多く生まれたのはこんなところにも原因があると思う