ハイドン:交響曲第100番ト長調”軍隊”
オットー・クレンペラー指揮
ニューフィルハーモニア管弦楽団
今年はハイドンの没後200年
音楽史では ハイドン→モーツァルト→ベートーベン
と紹介されるけど
これは生誕年をもとにしているもので
モーツァルトは1791年没
ハイドンは1809年没
だから1991年がモーツァルト没後200年
今年2009年がハイドン没後200年にあたる
なのでハイドンはモーツァルトの死後も交響曲を書き続け
93番以降の交響曲はモーツァルトの死後に作曲されている
だから交響曲の歴史は ハイドン→モーツァルト→ハイドン→ベートーベン
で なんといっても
交響曲第100番 という番号が凄い
こんなのほかにはないだろうと思ったら
フィンランドのセーゲルスタムが現在
交響曲第216番 まで書いているとか
まだ生きているのでいったいどこまでいくのか・・・・
ハイドンの第100番は大太鼓が使われているけど
交響曲に大太鼓を使うのはロマン派以降でもあまりない
古典派と呼ばれる18世紀後半は弦楽合奏に木管が少し入るくらいだったから
当時としては破格の大編成なのかもしれない
しかもたいてい楽器編成を小さくすることの多い第2楽章で
派手に大太鼓をはじめとした打楽器が鳴る
下品だ と言われかねないけど聴くぶんには楽しい
第1楽章 ト長調
最初に2分弱のアダージョの序奏がある。
短調の部分も多く出だしはかなり重くて暗い
主部に入ると弦ではなくて木管で第1主題
それから短調の短い経過句のあと第2主題
提示部が反復されて展開部は転調が激しく劇的
再現部は短くてコーダは長い
つまりモーツァルトよりもベートーベン以降の作風に近い
第2楽章 ハ長調
この曲のいちばん個性的な部分
静かでゆったりした曲ではなく
行進曲風のアレグレットで
中間部はハ短調で大太鼓が鳴って軍楽隊風
コーダもかなり派手
第4楽章 ト長調
フィナーレにも大太鼓などの打楽器が加わりかなり賑やか