午後4時の滑車神経

ハロヲタのための24のガヴォット第4番ト長調 滑車神経午前4時

マグマの成因

miyabi0042009-07-01


マグマが冷えて固まったのが火成岩 みたいな説明は
それこそ中学校の教科書にもあるんだけれど
そのマグマがどうやってできるか という説明は歯切れが悪い
まだわからないことが多いんだろうけどね

要は岩石が溶けたのがマグマ なんだから
どうなると岩石が溶けるか ということだろうと思う

地下は温度が高いから融点を超えれば溶ける と思われそうだが
同時に圧力も高くなるから簡単ではない

地下に温度計を持っていくことはできないから
温度は地震波の速度とかから間接的にはかることになる

いっぽう圧力はその上にのっている岩石の重さから計算できる
地下100kmでの圧力は岩石の密度を3.0g/cm3 として計算すると3万気圧
(300kmの水柱と考えてもいい 10mで1気圧だから1kmで100気圧 300kmで3万気圧)

結局推定される温度と圧力では岩石は溶けない


となると岩石が溶ける条件は3つ

1、何らかの原因で圧力が下がったとき

発散する境界 と言われる海嶺ではマントルがわきあがってくるので
圧力が低下してマグマができるといわれている。
こうしてできたマグマは玄武岩質マグマで
海洋プレートになるといわれている。
アイスランドはまさにプレートが生まれている場所 ということか


2、何らかの原因で温度が上がったとき

ホットスポット と言われているハワイでは
マントル下部から高温物質がピンポイントにわきあがっているらしい
この場合もできるマグマは玄武岩質マグマになる


3、水が混入して融点が下がったとき

日本付近は世界でも有数の火山地帯であるが
収束する境界 と言われるように
海洋プレートが大陸プレートの下に沈み込む場所にあたっている。
こうした場所ではたいへん複雑な現象がおきるようで
水が混入して橄欖岩の融点が下がり
できたマグマに地殻の成分が溶け込んだりもするようで
安山岩質マグマをはじめとした多様なマグマができるそうである。