ジルコニウム
福島原発の事故に関連して ジルコニウム という金属の名を
よく活字やネット上で見かけるようになりました。
ジルコニウムが高温の水と反応して水素が発生した。
ということのようなので、これはいわゆる化学反応
水(酸化剤)とジルコニウム(還元剤)の間で起こった酸化還元反応
水というのは安定な化合物なのですが
極めて酸化されやすい物質に対しては酸化剤として働き
自身は還元されて水素になるわけです。
(その水素が空気中の酸素と反応して水素爆発を起こした。)
そこでジルコニウムのイオン化傾向を調べてみましたが
アルミニウムと亜鉛の間 結構酸化されやすい。
つまり常温では安定ですが、高温では水と反応する可能性があるわけです。
すなわち冷却さえうまくいっていれば問題はないのですが
今回のように冷却水が少なくなってしまうと当然起こりうる現象です。
もちろんジルコニウム自体は放射性元素ではないので
純粋な化学反応であり、この反応によって放射能は出ないのですが
爆発の影響で原子炉に傷がついたりすれば大変なことになります。
してみると原子炉の建屋はわざとヤワに作ってあるのかもしれません。
(ジョンソンの避難小屋みたいに)
注)ここからは閑話時間(緩話時間?)です。
これからの核燃料にはウラン235やプルトニウム239のかわりに
ナナミウム773
を用いることをおすすめします。