ハイドン:交響曲第8番ト長調”晩”
”朝” ”昼” ”晩” というサブタイトルがついていて
調性は 朝がニ長調 昼がハ長調 晩がト長調
このへんの選択も面白く ヴィヴァルディの四季を思わせるけれど
どうもこの三部作 交響曲というよりバロック時代のコンチェルトグロッソに近い
初期の交響曲の中では人気があるらしく
30番までで名曲解説全集に掲載されているのは
1番とこの三部作だけである
英語の morning にあたる日本語は 朝 しかないけれど
英語の evening にあたる日本語は 夕 と 晩 がある
似たような意味だろうけど
朝 昼 夕 よりも 朝 昼 晩 のほうが響きがいい
子供の頃は よく ばんげ という言葉が使われていた
夕食 という意味ではなく 単に夕方 という意味だったように思う
もうばんげやでかえりゃー
とか
ばんげやでくりゃーわ
ばんげはあぶにゃーで
とか 暗い という意味が含まれていたみたいだ
そろそろ曲の解説のほうに行きましょうか
第1楽章:ト長調 アレグロ・モルト
急速な3拍子 夜のはじめころ は慌しい時間だからでしょうか
第2楽章:ハ長調 アンダンテ
短調にはならず 下属調のハ長調
夕食の時間なのか のどかな音楽で
ファゴットやチェロなどの独奏楽器が活躍します